シカクでギジュツを証明?しよう。必要に迫られて資格取得してきた「ケン爺」(木っ端役人)が技術系公務員のために資格試験の情報を提供します。
2016年試験頑張ってください。
----年度末まで、あと

技術士第二次試験(筆記)受験体験記(K氏2008合格者)

1.はじめに
私は、公務員になって丸17 年目になります。勤務して数年経過したころ、技術士という資格を先輩公務員から聞かされ初めて知りました。当時は年齢も若くまだ経験も無かったせいか、「技術士なんてまだ先の話だ。」、「公務員には必要ないんじゃないか。」という程度の考えでした。ところが、試験制度が改正されることになり、受験資格に実務経験7 年と技術士第一次試験合格が必要となりました。平成14年度が旧制度の最後の試験であったため受験しましたが、経験論文の準備もせずに受験したため、当然の如く不合格でした。(午後3 時過ぎには試験場から退室したと記憶しています。)その後、平成15年度に技術士第一次試験を突破し、技術士第二次試験に再チャレンジする権利を得ました。
しかしながら、その後平成16 年度から平成19 年度にかけては毎年のように受験申し込みをしましたが、「梅雨時期の大雨で災害が発生し、その対応で忙しい。」、「来年勉強して受験しよう。来年は勉強する時間が確保出来る。」などの理由をこじつけて試験から逃げていました。
そういった私に大きな出来事がありました。
平成19年度の技術士第二次試験に大学時代の友人が合格したのです。彼が前からチャレンジしてたのは聞いていましたが、まさか合格するとは思っていなかったので嬉しかった半面、焦りを感じました。
そして「大学時代に同じような成績のあいつが合格したのだから、俺も勉強すれば合格出来る。」という気持ちとなりました。
そこで平成20 年度の試験で絶対合格しようとの決意で試験勉強を開始しました。
2.決意とはうらはらに・・
絶対に合格するという意気込みはあったのですが、平成20年4月に今の職場に異動となり、そこの上司から「5月に工事を発注しなければならないので頑張ってくれ。」と言われ、そこからは月曜日から金曜日は毎日午後10時過ぎまで残業し、家に帰ってからは食事とお風呂と寝るだけの生活で、4月の土曜日と日曜日そして5月のゴールデンウィークも出勤することとなり、勉強が出来ない状態が続きました。
結局、工事は5月末に発注することは出来ましたが、残された時間は2ヶ月しかありませんでした。
そういう状態であったため、受験申込書の発送も5月8日(受付締切期間の前日)となってしまいました。
3.勉強方法
残り2ヶ月を切ってあきらめようかと思いましたが、「ここで逃げては今までと同じだ。」と決意を新たにし、以下の点にポイントを置きました。
(1)とにかく毎日勉強すること。
(2)最新の土木分野のトピックに注意を払うこと。
(3)論文暗記法では問題への対応に限界があるため、キーワード法で整理すること。
4.参考とした資料等
(1)技術士受験を応援するHPhttp://www.pejp.net/pe/
(2)国土交通省HP
(3)国土交通白書2008
5.建設一般対策
建設一般は例年国土交通白書のテーマから出題されていて、今回は「進行する地球温暖化とわたしたちのくらし」がテーマであったため、地球温暖化関連が必ず出題されると予想しました。
また、社会資本整備重点計画が平成19年度で期限を迎えるため、次期計画について出題されるのではと予想しました。
以上の2題を予想しましたが、問題に柔軟に対応出来るように整理しました。
6.専門問題対策
専門は必須問題が1問、4~5問の中から選択問題を1 問の計2 問を解答しなければなりません。選択問題は過去数年間の出題傾向を研究し、自分の経験や知識で自信のある分野(舗装、切土盛土)に絞りました。あとは必須問題対策でした。平成19 年度の必須問題は「道路特定財源の見直しに関する具体策」
(平成18年12月閣議決定)」に関する出題で当時の旬の話題がストレートに出題されていました。
そこで、専門誌だけでなく新聞(全国紙と地方紙)の記事の拾い読みを行い、幅広く情報収集を行いました。その中で、「平成20年6月に自転車の歩道通行要件の明確化等を内容とする改正道路交通法が施行される。」という記事が目に留まりました。こういった法律や政令、省令、基準といったものが改正される際は過去の傾向から出題されることが多いため、自転車を取り巻く課題に関する勉強を行いました。
また、平成20年6月9日にNHKスペシャルで「橋は大丈夫か~しのびよる劣化~」という番組が放送され、平成20年5月16日には「道路橋の予防保全に向けた提言」が取りまとめられ、国土交通省から報道発表されました。道路橋といった土木構造物の維持管理は今後の建設分野での重要施策であるため、出題される可能性が高いと考え、道路橋の現状や課題及び解決策の整理を行いました。
7.勉強時間の確保
帰宅後はキーワードを整理することを行い、論文構成は土日に行いました。試験直前の7月第3週、第4週の土曜日と日曜日は近くの図書館に出向き、筆記力(文字を書く力)の向上と暗記を行いました。
8.試験当日
試験当日は、朝早くのJRで試験会場である大学に向かいました。大学近くのコンビニでペットボトルのお茶と昼食のカロリーメイトを買って試験会場に入りました。
(1)10時~12時30分(建設一般)
試験問題を見た瞬間、地球温暖化が出題されずしまったと思いましたが、社会資本の維持管理やアセットマネジメントについては、専門問題対策の道路橋で準備していたので、それをアレンジして解答しました。1時間程度は論文の構成、キーワードの書き出しを行い、残り時間で解答用紙へ記入しました。
(2)13時30分~17時(専門問題)
午前中の建設一般で地球温暖化が出題されなかったので、専門の必須問題で出題されるのではと予想したのですが、これまた予想が外れ必須問題は道路分野における品質確保でした。全く予想外で準備していませんでした。あれこれ考えていましたが、頭の整理が出来ず、選択問題を先に解答することに決めました。
ラッキーなことに選択問題の一問目が自転車に関する出題でした。まさに準備していた問題であったため、この問題から解答しました。出題内容が予想とほぼ同じであったため、準備していたストーリー展開で記入しました。
あとは残った必須問題です。問題をまた読み返しました。「社会資本として本来備えるべき品質」、「品質を確保する上で重要と考える方策を2つ」。私は品質を新たに作る道路の品質と解釈し、品質確保法(総合評価による入札制度改革)と施工管理体制(三者会議、ワンデーレスポンス、検査体制の強化)について解答しました。時間ギリギリまで答案の見直しを行いました。
9.おわりに
今後の受験される方に私なりにアドバイスをすると以下のとおりです。
(1)「今年絶対に合格する。」という強い決意が必要だと思います。これがないと試験勉強に耐えることは出来ないと思います。
(2)問題をよく読むことです。当たり前のことですが、問題があっての解答です。特に予想と外れた場合、出題者は何を聞きたいのか冷静に考えて下さい。解答時間は十分にあります。
(3)文字を書く練習を日頃からして下さい。以前の試験制度と比較すると文字数が約半減してますが、日頃全く手書きをしてない私にとっては大変苦痛でした。
(4)社内等の先輩技術士の方に準備答案を見てもらいアドバイスをいただいた方がいいと思います。私は指導していただいていませんが、恥ずかしがらずに積極的にお願いしましょう。
(5)最後に、今回合格できたのは一番には家族の協力のおかげだと思っています。応援している家族の皆さんのためにも頑張ってください。そして試験が終わったら感謝の言葉を忘れずにして下さい。

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